演歌とは
演歌とは、日本では非常に多くの愛好者を獲得している大衆音楽のジャンルの一つです。
演歌の起源は日本民謡にまで求められます。民謡は5音階(ヨナ抜き)ですが、演歌でも多くはこの音階が採用されています。演歌は元々は明治時代の自由民権運動の産物でしたが、その後は政治から離れ、主題も人情中心となり、歌謡曲として定着しました。
演歌は他の歌謡曲と比べると、その歌い方に特徴があります。その最たるものが「小節(こぶし)」。これも民謡と共通したもので、独特の節回しを指します。また、絶妙なビブラートも必ずといっていいほど入ります。
演歌の歌詞は、生々しいまでの人情をテーマにしたものが多くあります。キーワードは「酒」「女」「北国」「別れ」「涙」「雪・雨」「海」などで、こうしたものを、男女の切ない情愛にからめて歌います。それゆえ演歌は、若い人よりもむしろ人生というものをある程度知り尽くした中年以降の人たちに好まれる傾向があります。
男性の演歌歌手が女心を歌うことも多くあります。逆に女性演歌歌手が男心を歌ったものもあります。しかしそれでも違和感がないのも演歌の魅力の一つと言えるでしょう。
演歌歌手
演歌歌手というのは、他のジャンルの歌謡曲の歌手に比べると、一般的に高度な歌唱力が必要とされます。つまり、歌がうまくなければ演歌歌手にはなれないということ。それは演歌のバックボーンに古来からの民謡があるからでしょう。
演歌歌手は、単に歌を音程どおりに歌えればいいというものではなく、「小節(こぶし)」やビブラートといった技法をマスターした上で、歌詞に込められている人間の情を、聴く人に共感を与えられるように歌えなければなりません。そういった意味で言ったら、演歌は「日本版ソウルミュージック」と言ってもいいかもしれませんね。
演歌は、他のジャンルの歌謡曲と比べると、容姿よりも歌唱力重視の世界なので、年を取って容姿が衰えても、変わらぬ人気を保持している人が多くいます。
現在活躍している演歌歌手の大御所としては、北島三郎・五木ひろし・森進一・石川さゆり・都はるみ・川中美幸・小林幸子などがいます。ただしこれらの人たちは1960〜70年代にデビューした人たちで、これ以降、氷川きよしが頑張ってはいますが、演歌というジャンル自体は衰退し続けているのが現状のようです。